災害図上演習DIGの目的

1.DIGとは

DIGとは、地図や図面を囲みながら、参加者全員で災害リスクをイメージ(見える化)し、予防策や対応策を考える(カイゼンする)参加型図上演習のことで、下記の3つの単語の頭文字をとってDIG(ディグ)と名付けられました。

 ・災害(isaster)

 ・想像力(magination)

 ・ゲーム=ワークショップ(ame)

 

 DIGはシナリオの難易度を調整することで、子供向けから消防などのプロ向けまで広く活用されています。しかし、DIGは手段であり目的ではありません。予防対策や対応計画などの具体的な行動に結びついてこそ防災力の向上と言えます。

なお、予防対策や対応計画は誰にでも必要ですが、市民向けや企業向けでは危機に陥らないこと(≒予防対策)を主なテーマとします。消防や医療機関などプロ向けでは被害の最小化(≒対応計画)が主なテーマとなります。

2.DIGの進行

テーマ・状況設定の説明
地域の理解
地図への被害状況書き込み
課題の検討
対策・対応の検討
成果発表

3.DIGの特徴

(1)合言葉 ・・・人を知り、まちを知り、災害を知る

(2)参加型 ・・・主役は参加者、自分で考え感じることが大切

(3)気付きの場 ・・・新しい発見のために耳を傾ける

(4)参加者のコミュニケーション ・・・緊急時に活きる「顔の見える関係」

DIG=ゴールではなく”きっかけづくり” 【次につなぐことが大切】