東日本大震災被災地を訪ねて

茨城県 ひたちなか市

【概要】

 震災翌年(2012年4月末)に視察した。

 

ひたちなか市は沿岸部の中央にあり、北は東海村、南は水戸市・大洗町に接する。津波の浸水高は北部の阿字ヶ浦で海抜5m、平磯~那珂湊漁港で海抜4mである。ひたちなか市の床上浸水は180棟、死者・行方不明者は3名である。

 

【視察報告】

2012年5月2日

  震災翌年(2012年4月末から5月)は東海村にある常陸那珂火力発電所から南下した。常陸那珂港近くの工業団地は津波の被害はないものの、道路工事で通行止めであったため、ひたち海浜公園を迂回して阿字ヶ浦に向かった。阿字ヶ浦の津波浸水高は海抜5mであるが、道路から内陸側は浸水高が2m以下と思われ被害は小さい。その南部の平磯町も同様に道路から内陸側の住宅地域の被害は小さいが、平磯漁港では護岸が大きな被害を受け、漁港施設も修復が遅れていると思えた。那珂湊港では北側の魚市場も再開、県立海洋高校も海抜6mの高さにあり津波被害を受けずに済んだ。一方、那珂湊港の南側では液状化で荷揚げ護岸部が崩落していた。なお、低地の港内にある漁村センターの「避難場所」の表示は問題であろう。 

 震災2年後(2013年)は沿岸部を南下したが視察は行っていない。

それ以降は視察していない。