南海トラフ被災想定地域の視察報告

5 和歌山県御浜町~三重県志摩市

【美浜町】中心部の沿岸は標高10mの砂丘+松林で、松林の中に陸上自衛隊、町役場、介護施設、国立病院、学校等があり、その内側に市街地がある。2025年5月17日 

・4621 三尾漁港(地盤高5m+2m=7m) 

【御坊市】日高川右岸が中心地で、標高3~4mに紀州鉄道が走り市役所や小学校がある。日高川を渡ると人工島に御坊発電所がある(標高4~5m)。その南の海岸段丘(標高は20m)に小中高校や介護施設がある。

2025年5月17日 

・4644 御坊発電所(標高4.5m)

【印南(いなみ)町】印南漁港の周辺道路標高6m+防潮壁1mだが、陸側

は低く標高3mに小中学校がある。一方、町役場や介護施設等は30mの高

台。また切目川河口部付近に低地(標高3~5m)に住宅が広がる。

2025年5月17日 

・4662 印南漁港(防潮壁は7m)

【みなべ(南部)町】中心部の沿岸道路標高7m+防潮壁2mで、陸側の標高6~7mに小中学校、駅、住宅がある。 

・写真なし

【田辺市】北部の芳養(はや)漁港は周辺道路標高6mで防潮壁はなく、沿岸に福祉施設もある。中心部の沿岸の紀南文化会館や裁判所は標高6m、内陸側の田辺駅は5mで標高の低い住宅地もある。なお、市役所は20mで高台の住宅地も多い  

2025年5月18日

・4670 芳養の沿岸部の福祉施設

・4708 海岸部の旧市役所(移転済み)

・4712 紀南文化会館から海岸方向をみる

・4737 紀南文化会館前の海岸の護岸

・4745 文里港は無防備 

・4754 新旧の津波避難タワー(文里地区)

【白浜町】白浜空港の標高は90m。沿岸部に観光ホテルが多数で低いところもあるが、町役場は30mにあって住宅も高台に多い。 

2025年5月18日 

・4773 海岸にあるホテル

【すさみ(周参見)町】中心部は沿岸道路標高6m+防潮壁1mで、駅や町役場、小中学校は標高4~5m。町中心部の前後は断崖が続く。公共施設の高台移転が進行中。  

2025年5月18日

・4825 すさみ漁港

・4847 断崖にある道の駅

・4866 工事中の高速道路(1) 

・4880 工事中の高速道路(2)

【串本町】串本までの高速道を造成中。中心部の両側の漁港に防潮壁はないか3m程度。高台の「サンゴ台」に町役場、病院、住宅などの新しい街を造成中だが、潮岬地区(標高50m)に街を移すこともできる。  

2025年5月18日

・4888 高台移転した町役場

・4896 高速道路の入口(町役場の隣接)

・4901 高台移転した町立病院

・4907 串本市街の東側の防潮壁(地盤高2m+3m=5m) 

・4931 潮岬地区にある潮岬中学校(標高50m)

【太地町】那智勝浦町に囲まれ、リアス式海岸が続く。太地港に防潮壁はなく、町役場は漁港(標高2m)の中にあり、住宅地も3mである。

2025年5月18日 

・4962 大地漁港内の町役場

【那智勝浦町】中心部の勝浦港に防潮壁はなく、駅や町役場の標高は2m。中学校の標高は7mで小学校は岬の上で13m。

2025年5月18日 

・4992 防潮堤のない勝浦港

【新宮市】南部の新宮港に防潮壁はなく、沿岸道路や住宅の標高は8~10m。市の中心部は北部の熊野川河口部右岸で、沿岸道路(標高7m)の内部の標高5mの地域に駅、小中学校、住宅があり、市役所はやや高い標高8m。 

写真なし

【紀宝町】紀宝町の中心部は熊野川の左岸にあり、町役場などの標高は約5mである。河口部の鵜殿漁港は周辺道路標高4m+防潮壁1~2mである。御浜町に向かって海岸部は標高8~10mの国道42号が続く。 

写真なし

【御浜町】沿岸は標高10m程度の国道42号が走る。町役場は42号沿いだが標高は約20m。 

写真なし

【熊野市】南部沿岸は砂丘上を国道42号(標高12m)が走る。中心部は沿岸の42号(標高12m)の内側の標高6~8mに駅や市役所がある。北部はリアス式海岸が続く。  

2025年5月19日

・5029 JR仁木島駅(熊野市の北部)付近の沿岸部の様子

・5043 甫母漁港の住宅のある津波到達碑 

・5053 甫母漁港防潮壁の二重投資?(道路高5m+2m=7m)

【尾鷲市】熊野市から中心部までリアス式海岸が続く。中心部の尾鷲港に防潮壁はない。標高は沿岸の尾鷲火力発電所跡地が4m、住宅地が5m、小学校7m、駅や市役所は標高15~20mにある。尾鷲市内の避難路は揺れによる被害で機能しないと思われる。  

2025年5月19日

・5126 三木浦漁港(古い家屋、防潮堤なし) 

・5161 尾鷲市の町の中の津波避難路の表示

【紀北町】リアス式海岸が続く沿岸に小さな集落がいくつかある。中心地の紀伊長島は標高3~4mに町役場や駅があり、沿岸は道路標高6m程度+2mの防潮壁で、隣接して保育園がある。相賀の海山総合支所は堤防のない低地にある。  

2025年5月19日 

・5178 紀北町の相賀にある海山総合支所

【大紀町】町役場は20kmほど内陸にある。沿岸はリアス式海岸が続き海岸部は狭い。錦港の住宅地の標高は2mで、東日本大震災以前から津波避難タワー(錦タワー:1998年完成)があり、昭和東南海地震・津波潮位6.5mの表示がある。  

2025年5月19日

・5190 錦港防波堤(湾口)

・5191 錦港防波堤(湾の内側)

・5208 錦漁港浦の防潮壁(河川側は無防備)

・5213 住宅地側の第2タワー(2012年の完成) 

・5229 沿岸にある第1タワー(1998年完成)

【南伊勢町】リアス式海岸に多くの漁村集落があるが、全て標高は低い(2m程度)。町の中心部では、住宅・高校・町役場の標高は3~5mであるが、小中学校は標高15~20mの高台にある。 

・5237 贄浦海岸(堤防高は約5m)

【志摩市】リアス式海岸が続き、英虞湾を抱える。 

・写真なし

〇まとめ 

 全域で津波対策ができていない。